医師約5万人が参加する医師専用サイト「MedPeer」は、会員医師を対象に「医学界・医師界における今年の漢字一文字(略称:2012年医師が選ぶ漢字)」を募集し、回答結果を発表した。
その結果、1位から3位までが、iPS細胞研究でノーベル医学賞を受賞した山中教授に関連した漢字が選ばれた。しかし4位以下には厳しい医療現場の環境や医療費抑制への悩みなど、ネガティブな文字が並び、慢性的な医師不足をはじめとする過酷な医療現場や、医療を取り巻く社会情勢を反映する文字が選ばれた。
■「2012年医師が選ぶ漢字」(総回答:2,492人)
【漢字】/【回答者数】/【比率】/【主な選出理由】
【1位】:再/208/8.3%/再生医療から。iPS細胞研究に注目が集まり、2012年は「再生医療元年」であるとの声が多くみられた。
【2位】:賞/142/5.7%/山中教授のノーベル賞受賞から
【3位】:幹/138/5.5%/iPS細胞の和名:人工多能性幹細胞から
【4位】:忍/96/3.9%/厳しい医療環境を耐え忍ぶ、の意見等
【5位】:迷/68/2.7%/医療を取り巻く環境が変化している、迷走している意見等
6位「乱」、7位「耐」、8位「進」、9位「変」、10位「新」。
なお、CMOでも先ごろ、ワンクリックアンケートにおいて、「あなたの2012年を漢字1文字で表すと?」のコメントを募集した。ケアマネジャーにとっての1文字漢字の発表も待ちたい。
■関連記事
・半数の医師が薬価を気にして処方——民間調査
・医師は患者と家族、どちらの意思を尊重?「ケースバイケース」が6割——民間調査