女性の約4割「配偶者の介護したくない」――介護に関する意識調査

有料老人ホーム高齢者向住宅を運営するオリックス・リビング株式会社は、11月11日の「介護の日」に合わせて、第5回「介護に関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。

同調査は、全国の40歳以上の男女1,238人(男性681人、女性557人)を対象に行われた。
主な結果は以下の通り。

【将来の介護】 約9割が不安を感じつつ、約7割が具体的なイメージつかめず
・家族の介護についても自身の介護についても約9割が不安だと回答。自身の介護いついて約7割が何も考えておらず、約9割が家族に何も伝えていない。
・約7割が、将来、自身の身体が介護状態になることをイメージできていない。
・人生設計の中で、介護費用については「含まれていない」人が7割強にのぼった。

【配偶者に対して】 男性約8割が介護の意向はあるが、約8割が自信を持たず
・約8割が配偶者を介護したいという意向がある一方で、「介護したいと思わない」「介護したいと思わないがしなければならない」と考える人が男性16.7%、女性34.7%と大きな隔たりがあった。
・男女とも、約8割が配偶者を介護できる自信がないと考えている。

認知症になった場合】 女性の約9割が施設を希望
認知症のなった場合、女性の約9割が施設を希望する一方で、男性は役7割に留まった。
・施設を選んだ理由としては、約7割が「大切な人へ迷惑をかけたくない」と回答。その意向は女性のほうがやや上回った。

【自身の胃ろう】 約4割が賛否の判断つかず
・自身の胃ろうについては、反対が5割強、賛成が1割弱。反対の意向は女性の方が高く、年齢が上がるにつれて高くなり、60代以上は約7割に達した。
・4割が「わからない」と回答していて、正しい情報が届いていないことがうかがえる。

【エンディングノート】 死に関する記述はあるが介護は少ない
・高齢期以降に発生する事項で家族に伝えていることは、多い順から「延命治療の要・不要」「葬儀」「重大病名の告知の要・不要」「墓の形式」で、「介護の形式」は低い結果となった。
・「何も伝えていない」という回答が5割強にのぼった。

有料老人ホームのイメージ】 整った設備や安心感
・「入居金が高そう」(76.6%)、「設備が整っている」(35%)、「必要なもの」(30.5%)、「安心感がある」(23.4%)が上位を占めた。

介護ロボット】 人手より気を使わないので約8割が肯定的
介護ロボットによる身体介護は、「推奨されていれば受けてもよい」が約7割、「積極的に受けたい」1割弱と、約8割が肯定的。
・理由は「ロボットは気を使わないから」(54.8%)、「本当は人の手が良いが気を使うから」(32.3%)と、心理的負担がうかがえる。

【サービス付高齢者向け住宅】 詳しく理解しているのは1割弱
・2011年10月から登録が開始されたサービス。「聞いたことがある」人は6割強、知らない人が約3割、理解している人は1割弱にとどまった。

【社会保障制度充実のための増税反対】 「使われ方がわからない」という理由で年々増加。
・「増税して良いと思わない」人は38.9%で、2010年の調査から毎年増加している。
・理由のトップは「使われ方がわからない」60.5%、次いで「生活に余裕が無い」28.7%、「必要だと思わない」4.0%。

◎オリックス・リビング株式会社

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