日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は、主に長年の喫煙習慣によって引き起こされる肺の生活習慣病 COPD(慢性閉塞性肺疾患)の早期発見、早期治療を目的としたオンライン啓発キャンペーンを、11月14日の世界COPDデーに先駆け、11月12日より開始した。
■早期発見、早期治療が重要
COPDは、主に長年の喫煙習慣が原因で発症し、呼吸機能が低下していく肺の病気。以前は「慢性気管支炎」、「肺気腫」と別々に呼ばれていたが、この2つを総称して「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」と呼んでいる。
COPDは、患者の90%以上に喫煙歴があることから、別名「タバコ肺」とも呼ばれており、日本人男性の死因の第7位。日本には約530万人いると言われ、厚生労働省の統計によると年間17,000人弱がCOPDによって死亡している。
COPDの症状として、咳、痰、息切れがあるが、咳や痰は風邪のせい、息切れは歳のせい、と思われがちであり、疾患が見過ごされているのが現状。治療せず放置すると進行していき、日常生活に支障を来し、重症化すると死に至ることもあるため、早期発見、早期治療が非常に重要となる。
■喫煙男性の半数が「自分はCOPDにはかからない」と楽観
日本ベーリンガーインゲルハイムとファイザー株式会社が、本年10月に行ったオンライン調査によると、50-60代の喫煙経験のある男性の49%が「自分は将来COPDにはかからないと思う」と回答し、COPDを他人事として捉えていることが明らかになった。
しかし一方で、約80%の男性が「家族に勧められれば受診しようと思う」と回答していることから、健康を気遣う家族の気付きと勧めが、医療機関の早期受診につながることが示唆された。また同様に、喫煙経験のある夫や父を持つ20-60代の女性にCOPDについて説明したところ、76%の人が「夫・父に受診を勧めたい」と回答したことから、COPDの早期発見・早期治療には、家族を通じた啓発活動が重要であることが分かった。
■絵馬を奉納し、5万円相当が当たるキャンペーン
11月14日の世界COPDデーにちなんだキャンペーンは、3ヵ月間の長期にわたり、COPDの潜在患者である40代以上で喫煙歴のある男性の家族(妻、娘)を対象とし、COPDの早期発見、早期治療に向けて家族からアクションを促すべく、キャンペーンサイト「いきいき神社」を中心とした啓発活動を展開。
同サイトでは、大切な家族(夫、父)のCOPDリスクがチェックできるだけでなく、家族(妻、娘)によって健康を祈願する「絵馬」を奉納することができる。奉納された「絵馬」はメールで同時に家族(夫、父)にも送付される。なにより家族がこのキャンペーンに参加することで、COPDについてより深く知ってもらい、ひとりでも多くの方のCOPDの早期発見・早期治療につながるよう啓発を進める。
【COPD啓発キャンペーン「いきいきとした毎日を~家族のために、家族とともに~」概要】
■期間: 2012年11月12日(月)~2013年2月28日(木)
■参加方法:
キャンペーンウェブサイト「いきいき神社」より、大切な家族の健康を願う「絵馬」を奉納すると、抽選でカタログギフト等が当たる。絵馬奉納はこちらから絵馬奉納はこちらから
■絵馬の奉納の手順
1)3つの質問に答えて、大切な家族のCOPDのリスクをチェック
2)奉納する絵馬のデザインを選び、大切な家族の健康を願うメッセージとニックネームを入力
3)メッセージを送りたい人のメールアドレスと、自分の名前、メールアドレス、年齢、性別を入力
4)送信(応募完了)
■プレゼント:絵馬を奉納した人のなかから抽選で5万円分の体験型カタログギフトを10名様に、500円分のオリジナルQUOカードを200名様にプレゼントする。
■キャンペーンウェブサイト「いきいき神社」コンテンツ
・いきいき神社とは
・絵馬を奉納する
・大切な人を襲うCOPD
・キャンペーンサポーター(TEAM美魔女)からの応援メッセージ
・病院検索
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