閉経後非治療中の82.4%が骨粗しょう症の潜在患者の可能性あり――民間調査

ファイザー株式会社は、10月20日の「世界骨粗鬆症デー」を前に、1,000名の女性を対象に骨粗しょう症に関するインターネット調査を実施し、その結果を発表した。

骨粗しょう症は、現在、日本の患者数が1,280万人と推定されており、特に女性は閉経後になりやすく、患者の8割を占めるともいわれている。そこで、骨粗しょう症のリスクが増す閉経前後の女性の病気についての知識や、予防及び検査、治療に対する意識を調査した。
調査期間は9月25日~9月26日の期間、対象は30歳以上の閉経前女性500名と、閉経後女性500名(骨粗しょう症を治療中の女性250名/骨粗しょう症を治療していない女性250名)。
調査の結果から、骨粗しょう症に対しての知識はある程度浸透しているものの、対策を取っている人や治療を受けている人が少ないことがわかった。詳細は以下の通り。
1.骨粗しょう症に必要な1日30分以上の運動。しかし、79.5%が30分未満で、十分な運動量をこなしていなかった。特に、閉経前女性が高く、83.4%が30分未満で、1日の屋外で歩く時間も閉経前の女性が少なく、62.6%が30分未満だった。

2.日光浴が骨の形成を促すことを「知っている」「聞いたことはある」割合は79.3%。しかし、1日に1時間以上日光に浴びている人の割合は15.8%にとどまり、58.3%は日光に当たる時間が1日30分未満。

3.現在骨粗しょう症の治療を受けていない閉経後の女性のうち、48%が骨粗しょう症の検査を受けておらず、「2年以内に検査を受けた人もわずか22%にとどまった。骨粗しょう症について「初期段階では痛みや自覚症状が少ない」ことを知っているのは、閉経後非治療中の人のうち49.8%しかいなかった。

4.骨粗しょう症の治療を受けている人の54%が早期治療の必要性を実感。しかし、閉経前の女性では16.2%、閉経後の治療を受けていない人は23.7%しか必要性を認識していない。また、骨折を予防できる治療薬があることの認知率は、閉経前では10.3%、閉経後非治療中では18.8%と非常に低かった。

5.国際骨粗鬆症財団が作成した「新骨粗鬆症リスク1分間テスト」で「リスクあり」の結果が出た人は、閉経前で79.4%、閉経後では治療を受けていない人の82.4%。

6.同テストの結果で「リスクあり」と出た閉経後の治療を受けていない人のうち、2年以内に骨粗しょう症の検査を受けた人はわずか18.9%。「受けたことがない」48.5%との割合になり、骨粗しょう症の潜在患者が少なくないことが伺える。

今回の調査結果を受けて、日本骨粗鬆症学会理事長・太田博明氏は、「骨粗しょう症は、早期発見、早期治療が非常に大切だが、検査を受けている人はまだ少なく、潜在的な患者が相当数いると思われる。しかも、有効な治療法は特にないから、病院に行く必要はないと多くの人が思い込んでいる。しかし、有効な治療薬があり、早期に発見して、きちんと飲み続ければ、骨粗しょう症による骨折はかなり防げる。我々医療従事者から、正しい情報をしっかりと発信しなければならない。今回の調査は、このことを改めて示したものと思われる」と述べている。

◎ファイザー株式会社

■関連記事
・バイエル薬品、国内初の閉経後骨粗しょう症治療薬を発売
・新製薬会社MSD、骨粗しょう症の実態調査発表

介護食の基礎知識

介護のキホン

介護シーン別に基礎を知る

みんなが注目する基礎知識

要介護度とは?

要介護度とは?

介護度は7段階に分かれていて、要支援1・2、要介...

介護度別ケアプラン事例

介護度別ケアプラン事例

<要支援1>支給限度額49,700円、自己負担額...

デイサービス(通所介護)の選び方

デイサービス(通所介護)の選び方

デイサービスは曜日によって利用者が異なり、雰囲気...

家族で話し合おう

家族で話し合おう

家族で話し合おう...

介護用語を調べる

頭文字から探す

 
 
     
 
         
A B C D E F G H I J K
L M N O P Q R S T U V
W X Y Z              

キーワードから探す

このページのトップへ