高齢者の転倒時の衝撃を吸収するパッド付きインナーウェアを発売——カネカ

株式会社カネカは、10月12日、衝撃吸収パッド付きインナーウェア「カネカヒッププロテクター」(婦人用)を新発売した。

同商品は、転倒時の衝撃を低減する機能と着用性にすぐれたプロテクターで、ユアヘルスケア株式会社(カネカグループ)を通して提供する。

転倒による大腿骨頚部骨折は、特に高齢女性に多く発生し、要介護状態や寝たきりになる主な原因のひとつ。大腿骨頚部骨折の年間発生数は2007年で14.8万人、今後2020年には25万人、2030年には30万人に増加すると予想されている。大腿骨頚部骨折は、高齢者QOLのみならず、介護にあたる家族の負担軽減、医療費の削減、病院・介護施設におけるリスク管理といった観点からも、その防止は重要な課題となっている。各調査・研究によると、骨折防止に効果がある対策は、薬物療法とヒッププロテクターの着用とされている。

ヒッププロテクターは、国内では10年以上前から販売されているが、ヒッププロテクターに装着するパッドが硬い、分厚いなどの着用感の問題から、高齢者が着用を敬遠したり、着用しても短時間・短期間で使用を中止したりするケースが多く、普及が進んでいなかった。

カネカヒッププロテクターのパッドは、材料に同社が独自開発した衝撃吸収性に優れるイソブチレン系熱可塑性エラストマー「SIBSTA(R)」を使用する。また、名古屋大学(田中英一教授)と芝浦工業大学(山本創太准教授)との共同研究を通して開発した衝撃拡散性に優れる独自の形状を採用することで、衝撃吸収性と衝撃拡散性の2つの機能を付与することに成功。これにより厚みが約6mmと従来にない薄さで着用感に優れ、かつ転倒時の衝撃を低減できるパッドを開発した。さらに、国立長寿医療研究センター病院(原田敦副院長)の協力を得て、同病院での実用評価結果を製品設計に反映させることでヒッププロテクターとしての完成度を高めたという。

【商品の概要】
■商品名:カネカヒッププロテクター(インナーウェア・婦人用)

■素材:
衝撃吸収パッド:イソブチレン系熱可塑性エラストマー
身生地:綿75%、ナイロン20%、ポリウレタン5%
レース部:ナイロン、ポリウレタン

■サイズ:L(ヒップ92〜100cm)、M(ヒップ87〜95cm)、S(ヒップ82〜90cm)

■カラー:ピンク、ラベンダー

■税込販売価格:セット(インナーウェア・衝撃吸収パッド)8,900円、インナーウェア4,900円

■注文方法:ホームページ、電話、FAX、ハガキ

■問い合わせ先:
ホームページ
電話:0120-438-910(受付時間9:00〜20:00/年中無休)
FAX:0120-788-910
電子メール:hipprotector@kn.kaneka.co.jp

◎株式会社カネカ
◎ユアヘルスケア株式会社

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