エーザイ株式会社は、このほど同社が運営する認知症啓発サイト『e–65.net(イーローゴ・ネット)』をリニューアルし、全国各地域の認知症について相談可能な医療施設、地域包括支援センターを検索できる「認知症地域支援マップ」を開設した。
同社が65歳以上の親を持つ20代以上の全国の男女9,400人を対象に実施した認知症に関する意識・実態調査では、親の認知症の症状に気づいても、3割以上が「1年以上たって家族・知人以外の専門家に相談」し、2割以上は「まだ相談もしていない」実態が判明。さらに、約8割が「認知症に関する十分な情報が入手できていない」と回答しており、その結果、認知症の症状を見逃したり、相談する場所を迷ったりし、受診・対応への着手の遅れにつながっている可能性が示唆されたという。
「認知症地域支援マップ」は、認知症に関する相談や治療に対応している「医療機関」や「地域包括支援センター」などを検索することができるサービス。本人やその家族に認知症と疑われる症状が生じた時に、気軽に住まいの近くにある「医療機関」や「地域包括支援センター」に相談する一助となり、早期診断・早期対応につながることがねらい。
認知症地域支援マップのトップページから日本地図で都道府県をクリックするほか、駅名や路線名、住所やフリーワードでも検索が可能で、該当する医療機関・地域包括支援センターの住所や連絡先、地図が表示されるようになっている。
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