ケアマネジメント・オンラインでは、会員ケアマネジャーに毎週1回、投票形式で回答していただく「ワンクリックアンケート」を実施している。
今回は、8月20日〜26日に実施した「Q 在宅での看取りでもっとも大切なことは?」についての投票結果をお届けする。
前週からお届けしている「看取り」に関するアンケートなかでは、もっとも参加者の多かった設問で、「在宅での看取り」の中でのケアマネジャーの役割について、皆さんの関心が非常に高いことがうかがえる。
Q 在宅での看取りでもっとも大切なことは?
「関係者の意思統一」と回答したケアマネジャーは50%、「利用者家族の覚悟」と答えた人が32%、「在宅医の協力的な姿勢」は17%、「ケアマネの頑張り」は0%、「その他」1%という結果となった。
半数のケアマネジャーが、本人・家族、関わる専門職、関係機関が同じ方向を向いて、万全の協力体制を敷くことが重要と考えていることがわかる。
また、「ケアマネの頑張り」と回答した人はさすがに一人もおらず、ケアマネジャー1人がどんなに連携に奔走したところで、専門職も家族の心の理解から関わらなければ、在宅の看取りはなしえないことを実感しているようだ。
以下、主なコメントを紹介する。
■関係者の意思統一
・どんなに頑張っても、みんながバラバラだと満足できる看取りにはならないという事を、身を持って体験しました。(大分県・女性)
・医師の理解が無ければ不可能。また特定の誰かが物事を決めていく事があってはならない。決められるよう援助するのが援助者。(神奈川県・男性)
・ご家族の意向も大切だが、関係者が同じ目線で利用者と向き合うことが大切。(北海道・女性)
■利用者家族の覚悟
・体験したことのない出来事に家族が動揺するのはあたりまえです。その気持ちの揺れを受け止めないと成立しません。(京都府・男性)
・仕事をやめてまで向き合う覚悟が医療者である私はとうとうできなくて結局かろうじて死に目に駆けつけただけだった。(鹿児島県・女性)
・ケアマネになって3年。在宅で最期までとは言っていても結局病院に搬送されてしまう方が殆どです。3年で1人だけでした。(岩手県・女性)
・特に同居以外の家族の理解と覚悟が不確定だと、不満が出ることがあるので、可能であれば事前に話をしている。(茨城県・女性)
・終末期における我々の役割は、本人と家族の覚悟を軸に団結し、支え、寄り添い歩む事。
(埼玉県・男性)
■在宅医の協力的な姿勢
・在宅医も介護職と一緒にと協力を得られないと在宅での看取りはできないと思います。(兵庫県・女性)
・主治医の先生がしっかりと看取りにご協力いただくと、どの関係スタッフも家族も安心して看取りのための体制が整う。(福岡県・女性)
■その他
・ご家族、医療・介護スタッフの意思統一と協力なくして成り立ちません。看取りだからとケアマネが特別に頑張ることもありません。(東京都・女性)