神戸市は、人員基準違反などがあったとして、特別養護老人ホーム「神戸海岸特養ケアセンター」の指定の一部効力を停止すると発表した。処分は9月7日付で、6ヵ月間新規の受け入れができなくなる。
同ホームは、オープン直後の今年4月に入所者2名が相次いで死亡していたことが発覚していた。
【施設の概要】
■施設名:神戸海岸特養ケアセンター 特別養護老人ホーム
■所在地:神戸市中央区磯辺通1丁目1番28号
■運営法人:社会福祉法人成晃会(所在地:大阪府摂津市、理事長:切東美子)
■入所定員:100人
■指定年月日:2012年4月1日
■処分年月日:2012年9月7日
■処分の内容:6ヵ月間の新規受入停止
【処分を行う理由】
・人員基準違反
昼間、ユニットごとに常時1人以上の介護職員または看護職員を配置することとされているが、この基準を満たしていない日が複数日あったなどの違反があった。
・運営基準違反
入所に際しては本人の心身の状況などの把握に努めなければならないとされているところ、2名の入居者に関してその事実を把握して十分な検討・対応をしておらず、適切な介護を実施できていなかった。
・不正な請求
2012年5月7日以降、特別養護老人ホームの5階を閉鎖し、入居者のうち4名を併設するケアハウスに移動させていたが、この4名について特別養護老人ホームとして介護報酬を請求した。
■関連記事
・逗子の介護事業所がヘルパー架空請求で指定取消し、返還金2億円――神奈川
・滋賀の特養、配置基準違反や嘘の管理者出勤記録作成で指定取消