厚生労働省は、これまで実施していた介護サービス情報の公開制度のインターネット上のシステムを刷新する。
介護サービスの情報公開制度は、利用者が介護サービスや事業所・施設を比較・検討して適切に選ぶための情報を都道府県が公表するもので、介護保険法に基づき平成18年4月からスタートした。
介護サービスや事業所・施設を比較・検討して適切に選ぶための情報を都道府県が提供する仕組みで、利用者はこの「介護サービス情報公表システム」を使うことで、インターネットでいつでも誰でも気軽に情報を入手することができる。
そのために、介護サービス事業所は年一回直近の介護サービス情報を都道府県に報告し、都道府県は事業所から報告された内容についてインターネットで公表を行う。また、都道府県は報告内容に対する調査が必要と認める場合、事業所に対して訪問調査を行うことができる。(都道府県は調査にかかる指針を定める)
10月1日より、新たな介護サービス情報公表システムが公開されるが、新しくなったシステムは、「見やすい」「わかりやすい」「使いやすい」システムを目指して見直しを行った。具体的には、インターネット初心者や初めて介護サービスを利用する人でも簡単に利用できるシステムとなっている。
入り口は、「地図から探す」「サービスから探す」「その他の探し方」の3つの入り口があり、同じページに「このホームページの使い方」や「介護保険について」を開設するページへの誘導ボタンがある。
条件を指定し検索すると、該当する事業所が選び出されるが、これまでと異なる点は、該当事業所が地図上にも表示されるところ。デイサービスなど、自宅からの距離も一目でわかるようになった。
また、個々の事業所の情報を閲覧するには、これまでは1ページにすべての情報を公開していたため、どんどん下のほうへスクロールしないと、必要な情報が見つからなかったが、新システムでは、「概要」「特色」「詳細」「運営状況」などの分類タブで区切り、知りたい情報が探しやすくなっている。
このほかにも、文字の大きさや色など、見やすさを第一に工夫されており、グラフ(レーダーチャート)なども導入し、サービス内容が可視化しやすくなった。
関連資料等は以下よりダウンロードできる。
◎介護サービス情報の公表制度
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