厚生労働省では、百歳を迎えた方々の長寿を祝い、多年にわたり社会の発展に寄与してこられたことに感謝するとともに、ひろく国が高齢者福祉についての関心と理解を深めることを目的に、老人の日記念行事として、内閣総理大臣からお祝い状及び記念品(銀杯)を贈呈している。
対象となる高齢者(今年度中に百歳に到達する方)は、平成24年9月1日現在で25,823人(前年度比+871人)。
一方、住民基本台帳による百歳以上の高齢者数は51,376人で、(前年比+3,620人)となった。このうち女性は44,842人で、全体の約87.3%を占めている。
都道府県別に見ると、人口10万人当たり、百歳以上の高齢者がもっとも多いのは、高知県の78.5人。次いで島根県、山口県、鹿児島県、沖縄県と続く。逆に100歳以上の高齢者が少ない都道府県は、埼玉県の23.09人。1位の高知県に比べると実に3分の1以下という数字となった。次いで少ないのは愛知県、千葉県、神奈川県と続き、全体に西日本に多く、東日本に少ない「西高東低」の結果となった。
また、現在、日本最高齢は京都府在住の木村次郎右衞門さんの115歳(明治30年4月19日生まれ)で、平成23年4月19日付けで、ギネスの男性世界最高齢者に認定されている。木村さんの最近の状況は、小食を心がけ、三食を欠かすことなく摂ることだという。
女性の最高齢者は神奈川県在住の大久保琴さんで、明治30年12月24日生まれの114歳。現在、息子さんとともに高齢者施設に入所されており、職員や息子さんに介護されながら穏やかに過ごされているという。