全国有料老人ホーム協会は、9月10日、「敬老の日」に合わせて公募していた「シルバー川柳」の入選作品を発表した。
今回で12回目となる「シルバー川柳」には、全国から9,353句が寄せられた。選考は、同協会加盟ホーム入居者のうち1,237名による候補作品への投票および、シルバー川柳実行委員会で行われた。
応募者の平均年齢は65歳、最年長は100歳(女性)、最年少は8歳(男児)だった。男女比では、男性が51.4%、女性が47.7%。高齢者(65歳以上)が前回の44.8%から今回は60.2%と増加し、実体験など自分のことを詠んだ句の割合が増加しているのが特徴だ。
今年は高齢者の応募割合が増加していることもあり、「二世帯を建てたが息子に嫁が来ぬ」(滝上 正雄さん/64歳)や「忘れ物口で唱えて取りに行き」(角 佐智恵さん/77歳)など、シルバー世代が共感を覚える作品や、「体力・気力・健康」を詠んだ句が多かった。中でも「延命は不要と書いて医者通い」(賣市 ?光さん/70歳)、 「三時間待って病名『加齢です』」(大原 志津子さん/65歳)など、「病院」を題材にしたものが目立った。
入選作品の中で最年長は、88歳の乗鞍 澄子さん。作品は「年重ねもう喰べられぬ豆の数」。最年少は、44歳の男女2名。山田 徹さんの「躓いて何もない道振り返り」と、角森 玲子さんの「おじいちゃん冥土の土産はどこで買う?」 だった。
ほかにも、以下のような「クスッ」と笑えたり、身に覚えのある句が続く。
目覚ましのベルはまだかと起きて待つ 山田 宏昌さん(71歳)
改札を通れずよく見りゃ診察券 津田 博子さん(46歳)
LED使い切るまで無い寿命 佐々木 義雄さん(78歳)
女子会と言って出掛けるデイケアー 中原 政人さん(74歳)
ガガよりもハデだぞウチのレディーババ 葵春樹さん(ペンネーム)(31歳)
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