厚生労働省は、8月20日、「在宅医療・介護あんしん2012」を発表した。
これは、2025(平成37)年を目指して取り組んでゆく在宅医療・介護の推進について、できる限り住み慣れた家庭や地域で療養することができるよう在宅医療提供体制を整備するための2012(平成24)年度の施策の概要である。
発表された内容は、予算、制度、報酬について、それぞれ図解入りで詳しく説明している。
【予算】
1)在宅チーム医療を担う人材育成(今年度予算1.09億円)
都道府県リーダー研修、150人の地域リーダーの養成など
2)実施拠点となる基盤整備(同23億円)
在宅サービス拠点の充実(複合型サービス事業所など)、在宅医療連携拠点(訪問看護ステーションなど)
3)個別の疾患等に対応したサービスの充実(同11億円)
2)在宅医療の体制
3)第5期(平成24〜26年度)介護保険事業計画の策定
地域包括ケアをめざすため、日常生活圏域ニーズ調査を実施して、地域の課題・ニーズを的確に把握。認知症支援策、在宅医療、住まいの整備、生活支援を位置付ける。
【報酬】
1)在宅医療を担う偉業機関の機能の強化
2)介護報酬改定について
・日中・夜間を通じた定期巡回・随時対応サービスの創設(新サービス)
・訪問看護と小規模多機能型居宅介護の一体提供の複合型サービスの創設(新サービス)
・訪問看護と訪問リハの蓮会の推進
・短時間型通所リハにおける個別リハの充実
・在宅復帰支援機能の強化(老健)
・介護職員処遇改善加算の創設
・人件費の地域差の適切な反映 など
3)在宅医療・介護に関連した介護報酬改定
・24時間訪問サービス(定期的な訪問と随時の対応の組み合わせ)
要介護1 9,270単位、 要介護2 13,920単位、 要介護3 20,720単位、 要介護4 25,310単位 要介護5 30,450単位
・複合型サービス
要介護1 13,255単位、 要介護2 18,150単位、 要介護3 25,111単位、 要介護4 28,347単位 要介護5 31,934単位