オムロン ヘルスケア株式会社は、世界最薄・最軽量で収納や持ち運びに便利な手首式血圧計「オムロン 自動血圧計 HEM-6310F」を8月23日に発売した。
高血圧症は日本人に最も患者数が多い生活習慣病で、推定患者数は4000万人近くにのぼるといわれている。厚生労働省の統計調査によると、医療機関で「高血圧」といわれたことがある人の割合は男女ともに増加しており、10年前に比べて男性は30代〜50代が増加傾向、女性では30代〜70代のすべての年代で増加傾向にある。
高血圧治療や健康管理・疾病予防のために、家庭で毎日血圧を測定し、データを管理することの重要性がますます高まっており、なかでも手首で簡単に測定できる手首式血圧計は、その手軽さや持ち運びの便利さなどから需要が拡大し、血圧計市場における手首式血圧計の販売台数の構成比は、2008年の33%から2011年には38%と、約5%伸びている。
今回発売されたHEM-6310Fは、内蔵のモーターやポンプなど基盤部品の改良によって本体を小型化し、測定中の音を抑えた手首式血圧計。厚さ13mm、質量約80g(電池含まず)の薄型・軽量タイプなので、手首に簡単に装着することができる。携帯性と収納性にも優れるため、家庭だけでなく旅行先や職場などで血圧を測定するのに便利だ。
また、同社の血圧計の中では最も静かに測定することができる静音測定を実現。オフィスや外出先など、いつでもどこでも周囲の状況を気にすることなく測定できる。さらに、カフ(手首に巻くベルト部分)が適切な強さで巻けているかをチェックし、画面でお知らせする「カフぴったり巻きチェック」、正しく測定できる手首の位置を知らせる「測定姿勢ガイド」など、毎日の測定をより正確に行うためのサポート機能を搭載。測定に慣れていない人でも、安心して正しく測定できる。
HEM-6310Fは2人分の朝と夜の血圧値を個別に管理し、それぞれの週平均測定値を過去7週間分記録。液晶画面には、4週間分の朝と夜それぞれの最高血圧の週平均測定値をグラフで自動表示(「血圧値トレンド表示」)するので、血圧値の変化がひと目でわかる。
また、近距離無線通信技術NFCを搭載しているので、測定データを簡単に転送し、同社の健康管理サービス「ウェルネスリンク」を活用してパソコンやAndroidスマートフォンでデータの管理・確認を行うことができる。測定データは、おサイフケータイ機能付きのAndroidスマートフォンや携帯電話から簡単に自動転送できるほか、別売品の通信トレイを使ってUSBケーブルでパソコンに転送することも可能だ。
想定市場価格は 9,980円前後になる見込みだ。
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