世界初の軟骨伝導補聴器の開発に成功――リオン

補聴器のリオン株式会社は、5月31日、同社のR&Dセンターが世界初の軟骨電動補聴器を開発したと発表した。

同社が開発した補聴器は、通常の補聴器のイヤホンの代わりに振動子を使用する。外耳道内または外耳道入口部の軟骨部に振動子を装用し、軟骨部の振動と振動子からの音を利用して、増幅した音を耳に伝える仕組みになっている。それ以外は通常の補聴器の技術やデザインをそのまま利用できる。

軟骨電動補聴器の開発背景は、耳漏れがある難聴者や外耳道閉鎖症の難聴者は、通常の気導補聴器を使用できないため、骨導補聴器やBAHA(手術によって頭蓋骨にボルトを固定し、このボルトに振動子を取り付けて音声を骨伝導で伝える方法)を使用している。骨導補聴器はヘッドバンドなどを使用して振動子を耳の後ろの乳突部に押し当てるため、装用時に圧迫感を伴う。BAHAは手術が必要となる。その解決策として、軟骨伝導補聴器を開発した。


軟骨電動補聴器(試作品)

■主な特長
・通常の耳かけ型補聴器と変わらずイヤホン感覚で簡単に装着できる。
・耳装用部の振動子はん耳垢詰まりもなく洗浄が可能。
・振動子中央に孔があり、外耳道をふさがないため、音のこもり感のないオープンタイプの補聴器としても使用可能。
・電池寿命は約120時間
・「現在のデジタル補聴器で駆動可能」「高出力・低消費電力」「外耳道をふさがない」「汚れたら洗える」などの特徴を備えた振動子を開発。

同社は今後、耳漏や外耳道閉鎖症の難聴者などを対象に、有効性および適応性の検証・評価を行い、より実用的な軟骨伝導補聴器を開発していくという。さらに将来的には、次世代補聴器への応用も視野に入れ、さらなる研究・開発に取り組んでいく。

◎株式会社リオン

■関連記事
・リオン、障害者自立支援法対応の高度難聴用補聴器を発売!
・難聴者と話すコツ 「分かった振りは誤解の元」――高齢期難聴セミナー2

介護食の基礎知識

介護のキホン

介護シーン別に基礎を知る

みんなが注目する基礎知識

要介護度とは?

要介護度とは?

介護度は7段階に分かれていて、要支援1・2、要介...

介護度別ケアプラン事例

介護度別ケアプラン事例

<要支援1>支給限度額49,700円、自己負担額...

デイサービス(通所介護)の選び方

デイサービス(通所介護)の選び方

デイサービスは曜日によって利用者が異なり、雰囲気...

家族で話し合おう

家族で話し合おう

家族で話し合おう...

介護用語を調べる

頭文字から探す

 
 
     
 
         
A B C D E F G H I J K
L M N O P Q R S T U V
W X Y Z              

キーワードから探す

このページのトップへ