“本当にいい病院とは何か”に迫るノンフィクション『「いい病院」への挑戦 患者のためにできること』

愛知県豊橋市にある病院、「豊橋ハートセンター」を取り上げたノンフィクション、『「いい病院」への挑戦 患者のためにできること』が角川学芸出版より発刊され、話題となっている。

1999年に開院した「豊橋ハートセンター」。発足当初は19床しかない“町の診療所”にすぎなかった。しかし、わずか10年で、世界中の医療従事者、さらには患者から注目を集める存在になったという。その秘策は何か。

著者は、『ぼくらの七日間戦争』など、「ぼくらシリーズ」で人気を博す作家・宗田 理氏と、息子の律氏。理氏は自身が76歳のとき、冠動脈が詰まりかけ、同センターの鈴木孝彦院長の適切な診断の後、カテーテル手術を経て命を救われた。その体験が同書を書くきっかけになったという。

国公立病院の医師であった鈴木院長が感じた国公立病院の限界、新病院設立への苦悩が、率直に描かれている。そんな院長のモットーは、「最小の投資と人員で最大限の力を発揮すること」だという。空いた時間には自ら率先してモップを手にし、掃除をする。その代わり、医療機器への出費は惜しまない。また、定期講習会の実施や、海外留学生の積極的な受け入れなど、後進の教育にも力を注いでいる。鈴木院長を中心とした奮闘には頭が下がる。

患者にとって「本当にいい病院」は何か。現場で働く医師に焦点を当て、病院ランキングからは見えてこない「本当にいい病院」とは何かに迫った医療ノンフィクションである。

■書名: 『「いい病院」への挑戦 患者のためにできること』

■著者:宗田理 宗田律

■目次:
第1章 奇跡の誕生
第2章 動き続ける院長
第3章 世界中から要請を受ける最高の技術
第4章 スーパードクターが集まる病院
第5章 教育への情熱
第6章 オンリーワンの病院のこれから

■仕様:四六判・209ページ

■発行:角川学芸出版

■定価:1,365円

◎角川学芸出版

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