ミサワホームグループの株式会社マザアスは、4月26日、学校法人北海道尚志学園北海道薬科大学と在宅医療を中心とした薬剤師業務に関わる教育・研究・研修、および調剤業務における連携協定を締結したことを発表した。
ミサワホームグループはマザアスを中心に、20年以上前から介護・福祉事業に取り組み、昨年は在宅介護をトータルにサポートする「地域密着型高齢者サポートシステム」を提案し、2011年度グッドデザイン賞を受賞するなど、地域での在宅医療を見すえた取り組みを行ってきた。
2012年4月に改正された介護保険法で、地域包括ケアシステムの推進が掲げられ、在宅医療におけるケア体制の充実が一層求められているなか、服薬管理に着目。薬剤師が地域の医療機関と連携し専門的な視点から評価・確認しつつ、服薬を必要とする高齢者に適正な情報提供や指導管理を行うことを目的に、北海道薬科大学との連携協定を締結した。
協定では、マザアスが運営するサービス付き高齢者向け住宅「マザアス札幌」で北海道薬科大学の学生のインターンシップを受け入れるほか、「マザアス札幌」の入居者向けに北海道薬科大学附属薬局が訪問薬剤管理指導を行うことなどを定めており、薬剤師の育成や地域医療の充実を推進するという。
■連携協定の内容
・北海道薬科大学の学生のインターンシップを「マザアス札幌」にて受け入れる
・マザアスの社員に対する服薬の基礎知識などの研修協力
・マザアスおよび北海道薬科大学が実施する公開セミナーなどへの協力連携
・「マザアス札幌」入居者に対する訪問薬剤管理指導
・在宅医療における薬剤師の役割に関する学術研究