イオンは、シニア層向けの商品やサービスを拡充した新型ショッピングセンター「イオンモール船橋」を4月にオープンした。
イオンモール船橋の売り場面積は約6万1600平方メートルで、総合スーパーのほか、スポーツ店や書店、飲食店など158店舗の専門店で構成する。なかでも、店内の案内や商品説明の表示を大きくしたり、エスカレーターの速度を抑制するなど、シニア層への対応に力を入れている。また、スーパー内では、少量サイズの総菜や生鮮食品などを充実させている。
また、遠近両用レンズのメガネを即日渡しできる直営店「オプトバリュ」が初出店。さらに、40代以上の女性を主な対象に韓国企業と共同開発した化粧品ブランドも扱うほか、専門科目が充実した総合クリニックも開院。総合病院並みの13の診療科がそろっている。
65歳以上の人口比率は2030年に30%を超えると予想され、流通業界では「シニア層に選ばれる店づくりが緊急課題」とされている。イオンは、同店を今後の新型ショッピングセンター(SC)展開のモデルとして位置づけ、既存店も地域特性に応じて順次改装する予定だという。
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