パナソニック ヘルスケア株式会社は、口腔内の細菌数を簡単操作・短時間で高精度に測定できる細菌数測定装置「細菌カウンタ」を5月25日から国内販売する。
高齢化を背景に、歯科分野では口腔保健や疾患予防の重要性が高まっている。なかでも、日本人が歯を失う大きな原因である歯周疾患は、初期段階での自覚症状がほとんどないため、発病に気づきにくいが、日本人の55〜74歳の歯周疾患の罹患率は約50%にものぼる(2005年厚生労働省調査)。また、歯周疾患は歯を失うだけでなく、肺炎や糖尿病、心筋梗塞などさまざまな疾患の引き金になるとも言われている。
2011年に制定された歯科口腔保健法では、歯科疾患の予防や口腔の保健に関する調査研究を行うこと、一般国民をはじめ、障害者・介護を必要とする高齢者が定期的に歯科検診・歯科医療を受けることが推奨されており、歯科業界から口腔内の衛生環境を定量的に評価するための測定機器への要望が高まっていた。
細菌数測定装置「細菌カウンタ」は、パナソニック独自の細菌検出技術「DEPIM」により、口腔内から採取した検体(唾液)に含まれる細菌総数を約1分という短時間で測定。測定した細菌数から口腔内の衛生環境を評価できる。操作が簡単な上、大がかりな装置や特別な試薬を使う必要がない。また、持ち運びも可能な小型卓上サイズを実現し、場所を問わない測定環境を実現したという。
【主な特長】
1.低コストで高精度測定を実現
*一回の測定当り、ディスポーザブルカップ1個、センサーチップ1個、細菌カウンタ用滅菌綿棒1本が必要
2.簡単操作で口腔内の細菌総数を約1分のスピード測定
3.持ち運びができる小型卓上サイズ
■問い合わせ:パナソニック ヘルスケア株式会社 マーケティング本部
デンタル営業グループ
TEL 0897-56-1210
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