医師であり作家である鎌田實氏が、4月26日、幸せを感じられる日本にするために、お手本にしたい会社をルポした『あってよかった! 応援したい ニッポンを幸せにする会社』を集英社から発売した。
同氏は、4億円の累積赤字を抱えた公立病院を建て直し、院長在任中に20億円の黒字を作ったスゴ腕の経営者という顔も持つ。その同氏が、先行きが不透明な現代社会、経済が成長しなくても、輸出の伸びが少なくても、みんなが幸せを感じられる国にするために何が必要かを模索して、お手本になるような会社を取材した。トップと率直に話し合い、会社の姿勢や考え方や、社員の生活までのぞいて見られる。
【取材した会社】
・菊池製作所(精密部品・試作機製作)
原発から30キロ圏内にありながら操業を続け、震災後に上場を果たす。
・ヤマト運輸(宅配便業)
宅急便1個につき10円の寄付を1年間続け、被災地に130億円を送った。
・らでぃっしゅぼーや(会員制食品宅配サービス)
独自の放射能検査で信頼される。
・LIXIL(リクシル)住宅研究所(エコ住宅メーカー)
太陽光発電や省エネ設備で注目される。
・マニー(精密医療機器メーカー)
世界シェア40%を越える精密な手術針などで有名。
・ツムラ(漢方薬メーカー)
病院での漢方薬の処方を広め、夕張の活性化にもひと役買う。
・六花亭製菓(北海道の菓子メーカー)
文化や、スポーツ活動で働く人の幸福度を上げる。
・ケーズホールディングス(家電量販店)
がんばらない経営と現金還元でシェアを伸ばす。
■書名:『あってよかった! 応援したい ニッポンを幸せにする会社』
■著者:鎌田實
■定価:1,260円(税込)
■仕様:264ページ
■発行:集英社
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