矢野経済研究所は、このほど調査レポート『2012年版 大人用紙おむつの市場実態と将来性展望』を発刊した。
日本の介護用品市場で、最大規模の商品カテゴリーである大人用紙おむつ。同調査レポートは、大人用紙おむつの市場について、最新参入メーカーの取り組みの動向と今後の市場見通しを調査し、市場の現状と将来性を展望することを目的に刊行された。
パンツ型・テープレス式、パンツ型・テープ式、フラット型、パッド型 、軽失禁型を調査対象とし、各製品別の市場規模、メーカーシェア、市場動向を分析。販売ルート別の市場規模や将来展望、参入各社(17社)の動向も調査分析している。
調査結果サマリーによると、2011年度の大人用紙おむつ市場は1,649億円の見込みで、前年度比105.4%と拡大。品目別では、パンツ型・テープレス式市場が540億円(構成比32.7%)、パンツ型・テープ式市場が335億円(同20.3%)、フラット型市場が73億円(同4.4%)、パッド型市場が481億円(同29.2%)、軽失禁型市場が220億円(同13.3%)となった。
2012年度の大人用紙おむつ市場は、メーカー出荷金額ベースで1,720億円(前年度比104.3%)と予測。大人用紙おむつは布おむつからの転換を含めて商品の普及時期が終わり、現時点では軽失禁型など一部の商品を除き、需要は対象とする人口の増減に依存する形と分析。このため、高齢化が進展する中、大人用紙おむつの需要は安定して拡大するとしている。
■書名:『2012年版 大人用紙おむつの市場実態と将来性展望』
■著者:矢野経済研究所
■目次:
第1章 大人用紙おむつの市場環境と今後の展望
第2章 大人用紙おむつの市場動向、流通動向
第3章 大人用紙おむつの商品動向
第4章 大人用紙おむつの市場見通し・マーケティングの留意点
第5章 大人用紙おむつの主要参入企業動向
■定価:
書籍 315,000円(税込)
PDFレギュラー(事業所内利用限定版) 315,000円(税込)
■発行:矢野経済研究所
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