3月31日、茨城県つくば市の老人ホーム「サンシャイン・ヴィラつくば倶楽夢」で、入居者の女性(87歳)が死亡しているのが発見された。検死の結果、死後1週間経っていることがわかった。女性は居室の浴室で倒れており、病死とみられている。
同ホームは自立型の有料老人ホームで、亡くなった女性も要介護状態ではなく、2LDKの居室で自炊しながら一人暮らしをしていた。居室にはナースコールのボタンも設置されていたが、使われた形跡はなく、親族から「連絡が取れない」との問い合わせがあったことで発見に至った。
同ホームを運営する医療法人「みなみつくば会」や茨城県などによると、女性は普段からホーム職員に対し、「安否確認などは必要ないので、部屋を訪問しないでほしい」と語っていたという。
自立型で自炊、そして本人からの訪問拒否があったとしても、有料老人ホームを選択する理由のひとつに、「孤独死の回避」があることは周知の事実のはず。安全・快適の代名詞たる有料老人ホームで「孤独死」が起きたことで、今後、同ホームの運営体制が問われることになろう。
◎医療法人社団みなみつくば会
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