ケアプラン作成に関する不正で指定取り消し、返還金2,640万円――和歌山

和歌山県は、3月19日、有限会社奈瑞菜(なづな)が運営する居宅介護支援事業所「なづなケアプランセンター」の指定を4月1日付で取り消すと発表した。

県長寿社会課によると、同事業所は、実態がない居宅介護サービス計画費を不正に請求・受領したり、運営基準減算対象となる、ケアプラン利用者への文書での同意、アセスメントサービス担当者会議の記録などを怠っていたにもかかわらず、減算せずに不正に請求・受領していた。

不正請求額は約1,885万円で、40%の加算請求をした場合、返還金は約2,640万円となる。

なお、現在サービスを受けている利用者9名については、他事業者への引継ぎを指導するとともに、関係保険者等と連携を取って引き続きサービスが提供できるように配慮していくという。

【事業所概要】
■事業者名:有限会社奈瑞菜
■事業者所在地:和歌山県和歌山市栄谷263-14
■事業所名:なづなケアプランセンター
■事業所所在地:和歌山県和歌山市黒田337-25根来マンションB105号
■サービス種別:居宅介護支援事業(2004年7月1日指定)
■指定取り消し年月日:2012年4月1日

【指定取り消しの理由】
(1)実態がないにもかかわらず、居宅介護サービス計画費を延べ280月分、不正に請求し、受領していた。
(2)居宅介護サービス計画費について、運営基準減算に該当していることを知りながら、延べ2,267月分、減算せずに不正に請求・受領していた。詳細は以下の通り。
 ・ケアプランの利用者に対して文書により同意を得ていない。(延べ1,767月分)
 ・アセスメントの記録をしていない。(延べ1,785月分)
 ・サービス担当者会議の記録がない。(延べ1,209月分)
 ・モニタリングケアプランの実施状況の把握、新たなニーズの把握)の結果の記録をしていない。(延べ1,812月分)
(3)居宅介護サービス計画費について、認知症加算、高齢者独居加算等、加算認定に必要な根拠資料がないことを認識しながら、延べ1,052月分の加算を不正に請求・受領していた。

◎和歌山県

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