放射線治療経験がん患者2割は欧米に比べ少ない――民間調査

サイバーナイフやトモセラピーなどの放射線治療機器を扱う、日本アキュレイ株式会社は、このほど、がん治療経験者618名(男性309名、女性309名)を対象に、放射線治療の有用性や適応に関する意識調査を行った。

■放射線治療の適応を知っている?

放射線治療を「知っている」と回答した595名(全体の96.3%)のうち、自分の罹患したがんに対する放射線治療の適応の有無を「知っている」と回答した人の割合は325名で54.6%。45.4%にあたる、残りの270名は「知らない」と回答した。

国内で放射線治療が適用されるがんの部位は、頭蓋内、頭頸部、肝臓、腎臓、膵臓、肺、皮膚、乳房、子宮、前立腺など、近年、範囲が広がっている。
しかし、放射線治療が適応される部位のがん患者348人のうち、自分がかかったがんが放射線治療の適応対象であることを「知っている」と回答した人は225名(64.7%)で、およそ3分の1は「知らない」と回答した。

■がん3大治療の経験者

放射線治療の治療経験者は、全体の19.9%。欧米諸国と比較すると、アメリカが約70%、イギリスが約56%であり、非常に低い。
ちなみに、受けたことのある治療法を複数回答でたずねたところ、外科治療が88.0%で最も多く、次いで化学療法(抗がん剤治療)が39.5%だった。

■3大治療に対する満足度

外科治療、化学療法、放射線治療という、がんの3大治療法について、経験者に対し、それぞれの満足度を調査したところ、放射線治療に対して「満足」あるいは「どちらかといえば満足」と回答した人の合計は83.7%だった。それぞれの結果は下記の通り。

・外科治療:「満足」42.1%、「どちらかといえば満足」47.8%、「どちらかといえば不満足」8.8%、「不満足」1.3%
・化学療法:「満足」22.1%、「どちらかといえば満足」51.6%、「どちらかといえば不満足」19.7%、「不満足」6.6%
・放射線治療:「満足」30.9%、「どちらかといえば満足」52.8%、「どちらかといえば不満足」12.2%、「不満足」4.1%

また、放射線治療の経験者に対して、治療を受けた感想をたずねたところ、副作用や費用面で心配を持っている人が多い一方、治療効果や身体への負担に関しては評価が高かった。

アキュレイ

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