茨城県は、1月26日、介護給付費を不正請求したなどとして、有限会社「介護サービス八千代」が運営する通所介護事業所「デイサービス八千代」に対して、介護保険法に基づき、同施設の通所介護と介護予防通所介護の指定を2月27日付で取り消すと発表した。
県長寿福祉課によると、実際の通所介護の利用回数を上回る虚偽のサービス提供記録を作成したり、サービス提供記録がないにもかかわらずサービス提供を行ったように装ったり、サービス提供記録上の入浴回数を上回る入浴介助を行ったように装ったりして、介護給付費を不正に請求・受領していた。
また、利用者から負担額の支払いを適正に受けていなかった。事業所の管理者は、業務の実施状況の把握やその他の管理業務を行っておらず、管理者の責務を果たしていなかった。
不正請求は07年6月から11年3月まで行われ、判明した分だけで利用者27人分の約97万円に上り、事業者側は不正を認めているという。不正請求による返還額は同町など5保険者が確定し、返還を求める方針だ。
なお、今回の不正請求の事実は、利用者から「週2回通っているが、1回分しか料金を取らない。請求書を見たら週4回分請求している」との連絡が入り、町が調査した後、通報を受けた県が監査し、不正請求が判明した。
茨城県では、現在までに18事業所の指定取り消しがあり、そのうち、通所介護の指定取り消しは5事業所、介護予防通所介護が2事業所になっている。
【事業者の概要】
■名称: 有限会社 介護サービス八千代
■所在地: 茨城県結城郡八千代町菅谷2126-1
【事業所の概要】
■名称: デイサービス八千代
■所在地: 茨城県結城郡八千代町菅谷2126-1
■サービスの種類 通所介護、介護予防通所介護
■指定年月日: 2007年4月13日
■利用人員: 20名
■指定取消年月日: 2012年2月27日
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