ノバルティス ファーマ株式会社は、パーキンソン病患者やその家族、介護者を対象に、パーキンソン病に関する最新の情報を提供するウェブサイト「パーキンソン.jp」を開設したことを発表した。
難病指定されているパーキンソン病だが、昨今では治療の選択肢が増え、発症後10〜20年にわたり生活の質を維持しながら症状をコントロールすることが可能になってきている。しかし、進行性で「治らない疾患」というイメージが強く、また実際の生活でも患者やその家族には様々な困難が伴う疾患であることから、治療に対して「あきらめの気持ち」を持つ人が少なくないのも現状だ。
そこで、同サイトは「パーキンソン病でもあきらめない!」をテーマに掲げ、患者やその家族が“正しい情報”にアクセスできるサイトとして開設された。パーキンソン病に関する最新情報が常時掲載されているので、ぜひ参考にしてほしい。
「パーキンソン.jp」の主なコンテンツは以下の通り。
・パーキンソン病の疾患および薬物治療に関する解説
・患者や家族から寄せられた治療や疾患に関する質問に、全国各地のパーキンソン病治療の専門医の先生が答える『パーキンソン病Q&A』
・自身もパーキンソン病患者である漫画家のごとう和氏が、パーキンソン病の生活に関して描いたエッセイ漫画『あきらめない!私のパーキンソン生活』
・患者が日々の生活を快適に過ごすための工夫を紹介する『パーキンソン病にやさしい生活環境づくり』
・パーキンソン病の運動療法を取り組みやすくイラストと動画を用いて解説した『運動療法』
さらに、すべてのコンテンツを簡単に検索できアクセスを可能にする『検索機能』なども有している。
なお、同サイトは、自治医科大学 神経内科学准教授の藤本健一氏と、東北大学大学院 医学系研究科神経・感覚器病態学講座 神経内科学分野准教授の武田篤氏が総監修している。サイトの更新頻度は月に2回を予定している。
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