岐阜県は2月6日、同県各務原市の介護老人保健施設「菜の花」において、ノロウイルスによる集団感染が発生し、3人が死亡したと発表した。
同施設では、1月29日〜2月6日にかけて、入所者23人、職員6人が下痢や腹痛などの症状を訴え、亡くなった3人(70代1名、90代2名)を含む6人からノロウイルスが検出されたという。
ただし、亡くなった3人の直接の死因は肺炎や心不全であり、県ではさらに調査を進め、ノロウイルスとの関連性および感染経路を明らかにするという。
ノロウイルスによる食中毒は、1月中旬にも宮崎県延岡市の特別養護老人ホームで集団発生している。このとき感染した39名は幸いにも大事には至らなかったが、施設の入所者は、高齢に加えて要介護状態という抵抗力の弱った状態にあるため、一層の配慮が必要だ。