DSヘルスケアグループの中核会社で、訪問歯科診療サポートなどの事業を展開するデンタルサポート株式会社は、1月11日、在宅医療サポート事業を行うオーシン株式会社の株式を譲り受け、100%子会社としたと発表した。これにより、DSヘルスケアグループにおける医科サポート事業の拡充と、「歯科・医科・介護のワンストップサービス」の提供の強化を目指すという。
オーシン株式会社は、神奈川県湘南・藤沢エリアで在宅医療を展開する医療法人社団南星会、東京都調布エリアで在宅医療を展開する医療法人社団北星会に対し、在宅医療サポートを提供してきた。南星会・北星会は、看取りにも対応する在宅療養支援診療所として、1,500人超の登録患者数を有する日本最大の在宅医療機関。
オーシンからの事業継承により、南星会・北星会もDSヘルスケアグループの一員となり、同グループは、在宅医療サービスの提供規模が歯科・医科ともに国内最大級の医療グループとなる。
住み慣れた家で最後の日々を送るために欠かせない在宅療養支援診療所だが、看取りを実施している診療所は届け出の半数にも満たず、1施設あたりの訪問診療実施数は30名程度との報告があり、十分に機能しているとは言えない。DSヘルスケアグループが目指す介護事業と医療サービスの連携、患者や家族の立場に立った「横に繋がった包括的医療」のもと、在宅療養支援診療所をはじめ、在宅介護・医療の充実に期待したい。
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