日本調剤グループの医療総合人材サービス会社 株式会社メディカルリソースは、2011年11月5日〜6日に開催された「第5回日本薬局学会学術総会」において、来場した薬剤師を対象に意識調査を実施した。
期間中の来場者延べ5,182名のうち510名の現役薬剤師より回答を得て、12月16日、調査結果をまとめ、その一部を発表した。
今回、回答を得た薬剤師の年齢分布は、20代:42%/30代:39%/40代:10%/50代:4%/60代:1%/年齢選択なし:4%、性別は男性:26.5%(135名)/女性:57.8%(295名)/選択なし15.7%(80名)となっている。
この調査で興味深いのは、「薬剤師の興味・関心事」の項目。薬剤師の興味・関心事としてトップに上がったのが「在宅医療」(20%)となった。2009年に行った「第3回日本薬局学会学術総会におけるアンケート調査」時の結果と比べると、その関心の高まりが顕著となっている。
要介護高齢者の在宅復帰率が高まり、自宅や施設で投薬治療を続ける高齢者が増えるなか、薬剤師と利用者の接点はこれまでそう多くはなかった。しかし、複数の診療科を受信しており、薬も多岐にわたる場合、投薬管理全般を行う「かかりつけ医」ならぬ「かかりつけ薬剤師」の役割は大きい。
今後、薬剤師がケアプラン上の訪問薬剤管理指導に位置づけられる機会も増えてくるとみられ、そうした意味からも関心の高まりがうかがえる。
このほか、医療情報の入手先として、各種業界紙・専門誌や情報サイトが挙げられる中、「学会や勉強会等」と回答した割合がほとんどの年代・性別で2位となるなど、上位に位置した。
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