エーザイ株式会社は、12 月13日、日本においてアルツハイマー型認知症治療剤「アリセプト」の新しい剤形となるドライシロップ剤の製造販売承認申請を行ったと発表した。
「アリセプト」は2007年8月に高度のアルツハイマー型認知症の効能を追加し、ドネペジル塩酸塩として1日1回10mgまでの増量および症状により適宜減量する用法が承認され、用量調節が可能になった。
今回、販売承認申請を行ったのは、粉末を水に溶かして服用可能なドライシロップ剤であり、1つの剤形で適宜減量を含むすべての投与量に対応できる。服用時に粉末のかさ高さを気にする人にとって、飲みやすさの改善につながる。また、多様なニーズを考慮して細粒剤と同様に粉末のまま水とともに服用することもできる製剤設計を行っている。
「アリセプト」は、同社が独自に創製したアセチルコリンエステラーゼ阻害剤であるドネペジル塩酸塩を成分として、日本で唯一、軽度から高度までフルステージのアルツハイマー型認知症に対して効能・効果の適応を有している薬剤。
同剤はすでに錠剤、口腔内崩壊錠、細粒剤、内服ゼリー剤という複数の剤形を製品化しており、今回、新たな選択肢としてドライシロップ剤を出すことにより、薬に対して拒否のある人への服用や、介護者の服薬介助時の負担軽減も期待される。
◎エーザイ
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