「アパガード」などの高機能口腔ケア製品を手がける健康科学メーカー、日本ゼトック株式会社は、「高齢者の口腔乾燥と口腔内の自覚症状との関連」調査を鶴見大学歯学部と共同で行い、2011年10月の第60回口腔衛生学会でその結果を発表した。
調査は、2010年8月、長野県飯田市近郊の自立高齢者を対象に行われた。有効回答数は46サンプル(男性4名、女性42名)で、平均年齢は75.9±6.3歳。
調査の結果、半数以上の高齢者に口腔の乾燥があり、コミュニケーションや摂食嚥下機能が低下していること、そのうちの3割以上が口臭や食べものが口内や喉に残るといった症状も見られたという。
詳しく見ていくと、口腔が乾燥している人の場合、「口臭がある」と人に指摘された割合が、乾燥していない人に比べると4.5倍も高く、口臭を自覚している割合も2割近くにのぼるなど、口腔の乾燥と口臭との関連性が認められた。
また、口腔が乾燥している人の中で、「食べ物が口に残る」と答えた人は42.1%、「食物が喉に残る」と答えた人は31.6%という結果になり、口腔乾燥が食事をする上で障害になる可能性があると指摘。
さらに、口腔が乾燥している人の中で、「会話がしづらい」と答えた人は15.8%に及び、口腔乾燥なしの人が0%だったことと比べると、明らかに関連性が認められた。これによって、口腔内の乾燥が、コミュニケーションをはかる上で障害になる可能性が考えられるとしている。
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