ヤンセンファーマ株式会社は、楽天リサーチ株式会社が行った「認知症に関する意識調査」の結果をこのほど公表した。
同調査は、ヤンセンファーマの出資で行ったもので、全国の20〜69歳の男女1,000人を対象に、インターネットを活用して2011年8月に実施したもの。
「現在もしくは過去に認知症の方が家族にいる/いた経験がある人」の割合は29.9%。そのうち、「自ら介護をしている/いた人」は38.7%だった。ただし、この割合は年代が上がるにつれて増え、60代では5人に3人(61.3%)が介護経験者であったという。
また、認知症の人を介護する家族の苦労として上位に挙がった要因は、「本人から目が離せない」(73.9%)、「気が休まらない」(63.6%)、「自分の時間が持てない」(54.3%)、「経済的負担が大きい」(52.8%」など。
このほか、今年発売されたアルツハイマー型認知症の治療薬3剤について、「これら新しい薬が発売されたことをご存知ですか?」という質問に対しては、「知っている」と回答したのは全体の27%。現在、家族に認知症患者がいる人に限っても、その割合は48.2%と、半数に満たなかった。
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