セキュア・テクノロジー・パートナーズ株式会社が行った調査によると、男性介護従事者が結婚しない理由で最も多いのが、「経済的な理由」であることがわかった。
この調査は、介護従事者の結婚実態を把握する目的で行われたもの。2011年10月1日から同月30日の期間で、「SecureTPリサーチモニター」に登録されている男性介護従事者を対象にインターネットを利用して調査を行い、1,389人から回答を得た。
まず、対象者のうち結婚している割合は、52.2%。残りの47.8%は未婚。
この未婚者のうち、「お付き合いされている方はいますか?」という問いに「はい」と回答した人は40.6%で、「いいえ」が59.4%だった。
さらに、結婚はしていないがお付き合いしている人がいる人を対象に、結婚しない理由についてたずねたところ、下記のような回答だった。
「そもそも結婚願望がない」 13.4%
「自由や気楽さを失いたくないから」 22.8%
「経済的な理由(将来のことも含む)」 39.8%
「特に理由はない」 18.6%
「その他」 5.3%
他項目に比べて圧倒的に多いのが、「経済的な理由」だ。
介護職の給与に関しては、他産業、他の医療職に比べて低いことが指摘されており、厚労省も処遇改善交付金を出すなどして、改善が図られているところだ。しかし、実際は、まだなお、「給与が安くて家庭を持てない」、「家族を支えていけるだけの経済的基盤を築けない」といった問題は解決していないのが現実のようだ。
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