医療法人聖和錦秀会 阪本病院は、学術的な講演会として、第五回阪本病院公開セミナー「べてるの家がやってくる!〜感じてみようべてるの風〜」を12月4日(日)、大阪で開催する。
今回のセミナーは、北海道浦河町の精神障がい者施設「浦河べてるの家」から、北海道医療大学看護福祉学部教授、浦河赤十字病院ソーシャルワーカーの向谷地 生良氏と、「浦河べてるの家」のメンバーを迎え、「べてるの家がやってくる!〜感じてみようべてるの風〜」と題した講演会を行う。
「べてるの家」は、1984年に設立された、精神障害等をかかえた当事者の地域活動拠点である。社会福祉法人浦河べてるの家、有限会社福祉ショップべてるなどの活動があり、総体として「べてる」と呼ばれている。そこで暮らす当事者達にとっては、生活共同体、働く場としての共同体、ケアの共同体という3つの性格を有しており、100名以上の当事者が地域で暮らしている。
これまで、地域が当事者をサポートするという図式はよくあったが、「べてるの家」の特色はそれとは逆に、当事者が地域経済のなくてはならない一つの要素になっていることにある。「べてるの家」は設立当初より、起業と地域産業の育成を目的の一つとしており、現在は日高昆布の販売などで、地域の産業を支えている。また、通常の精神医療の考え方からすると逆説的でユニークな試みが多数なされていることから、海外からも注目され、年間3,500人以上の、研究者や見学者が訪れている。
セミナーでは、「べてるの家」のこうした取り組みに、私達は何を学んでどう活かせばいいのか、精神医療・精神福祉に携わる人のみならず、多くの人が考えるきっかけにしてほしいとしている。
■日時: 12月4日(日) 10:00〜 17:00(開場 9:00)
■会場: エル・おおさか エル・シアター(大阪市中央区北浜東3-14)
■講師:
・向谷地 生良氏(北海道医療大学看護福祉学部教授 浦河赤十字病院ソーシャルワーカー)
・「べてるの家」のメンバー 計10名
■参加費用:無料
■定員: 800名
■申し込み方法:
所定の申込用紙をFAXまたは郵送にて送るか、下記メールアドレスから申し込む。
メールアドレス: seminar@smhc.or.jp (申込必要事項は申込用紙を参照)
■申込締切: 11月25日(金)
■問合せ:医療法人聖和錦秀会 阪本病院
TEL06-6721-0344(代)
FAX06-6730-3651