ライオン株式会社は、『「バファリンかぜEX」現代人応援プロジェクト』にて、現代人のかぜに対する意識や実態を明らかにするため、『現代人のかぜとの付き合い方に関する実態調査』を行い、結果を発表した。
それによると、「かぜをひいたぐらいでは休めない」「かぜをひくと2万円強は損する」という声が優勢。長引く不況の中、おちおちかぜもひいていられない…という現代人の余裕のなさが浮かびあがった。しかし、かぜをひいて回りの人にうつしてしまったら、代償はより大きなものに。利用者と接する介護職の場合、深刻な事態を引き起こすことにもなりかねない。今年の冬はうがい・手洗いを徹底し、予防に一層努めたい。
【調査の概要】
調査対象:全国の、全国20代〜50代男女有職者1.000人
実施日・方法:2011年9月、インターネット調査
調査結果の主なトピックスは以下の通り。
■1回かぜをひくと「21,720円の損!」
「かぜをひいた時、損したと思う金額はいくらか」という質問をしたところ、平均金額は21,720円。30代は24,097円、40代は29,948円で平均より高く、働き盛りの世代はかぜによる代償が大きいと感じていることが伺える。代償の内訳として、「会社などを休んだ日の日給」「体調不良による仕事や家事の効率低下」「薬の購入代とその手間」などがあげられた。
■現代人は、かぜをひいた程度では「明日休めない」
かぜに対する意識を調べたところ、働く男女の64.1%が「かぜをひいても翌日会社を休めない」と回答。「かぜを理由に仕事をズル休みしたことがあるか」という質問には78.9%が「いいえ」と回答している。
■明日会社を休んでも許される発熱は「37度9分」以上
「会社の同僚や上司、部下が何℃以上の熱があったら会社を休んでも仕方がないと思うか」をたずねたところ、48.8%が「37.6℃〜38.0℃」と回答し、平均は「37.9℃」。さらに、「38.1℃以上」と答えた人は20.0%も。熱があっても簡単に会社を休めない実態が明らかになった。
■約7割が大事な時にかぜをひいた経験あり
明日は休めないという時にかぜをひいたことがあるかをたずねたところ、68.5%が「ある」と回答。「明日は休めない予定」の1位は、「納期がせまった仕事があるとき」で36.9%だった。以下「旅行」28.5%、「社内会議」24.2%、「商談」22.5%と続く。旅行以外は仕事に関する予定で、「大事な仕事の前はかぜをひいたくらいでは休めない」と考える現代人が多いことが明らかになった。
■かぜの2大症状は「発熱」と「のどの痛み」
かぜをひいたときの症状について調査したところ(2008年6月、15〜64歳男女3,000人に調査)、ひき始めたときの症状は「のどの痛み」(53.3%)、ひどくなった時の症状は「発熱」(59.7%)をあげる人が多かった。対処したい2大症状も「発熱」(43.4%)、「のどの痛み」(35.9%)であることがわかった。
◎ライオン株式会社
■関連記事
・かぜやインフルエンザの長引く熱やせきに「ストナ漢方かぜフルー」発売
・一般用医薬品(市販薬)、購入トップは風邪薬――東京都調査