東京都健康長寿医療センター(東京都老人総合研究所)は、10月25日、第117回老年学公開講座「記憶の整理学 〜昔取った杵柄(きねづか)〜」を開催する。
高齢社会の重要な課題の一つに認知症がある。認知症に見られるような記憶の障害は、様々な社会的影響をもたらす。しかし、記憶に関する研究領域は、認知症だけが対象ではない。記憶するということ、記憶を維持するということ、記憶を引き出すなどのほかにも、文字で表せる記憶もあれば、映像、運動、匂いなどの記憶もある。
今回の講演会では、記憶が保存される場としての脳は貴重な図書館であり、そのなかで失われにくい記憶と失われやすい記憶があることについて解説。そして香りの記憶が文学の中で重要な働きを示すことも紹介する。
なお、当日は、手話通訳がつく。
■日時:10月25日(火) 13:15〜16:30
■会場:文京シビック大ホール(東京都文京区春日1-16-21)
■定員: 1800名(先着順)
※定員に達した場合は、消防法の規定上入場不可。
■入場:無料 (申し込み不要)
■内容:
1.「脳は図書館!」東京都健康長寿医療センター研究所 老化制御研究チーム 研究部長 遠藤昌吾
2.「衰える記憶と衰えない記憶」東京都健康長寿医療センター研究所 自立促進と介護予防研究チーム 研究員 伊集院睦雄
3.「においと記憶」東京都健康長寿医療センター研究所 自立促進と介護予防研究チーム 研究員 井藤佳恵
■司会:東京都健康長寿医療センター研究所 副所長 丸山直記
■主催:地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所
■共催:文京区(予定)