武田薬品工業株式会社は、9月20日、ネシーナ(R)(一般名:アログリプチン安息香酸塩)とアクトス(R)(一般名:ピオグリタゾン塩酸塩)の合剤である2型糖尿病治療剤「リオベル(R)配合錠」を発売した。
リオベル配合錠は、1日1回の経口投与製剤で、1錠あたりアログリプチン25mg/ピオグリタゾン15mgを含有する「リオベル配合錠LD」と、アログリプチン25mg/ピオグリタゾン30mgを含有する「リオベル配合錠HD」の2種類の製剤がある。
ネシーナは、武田サンディエゴ株式会社が創製したジペプチジルペプチダーゼ−4(以下、「DPP-4」)阻害剤であり、インスリン分泌を高める2つのホルモンを選択的に分解する酵素、DPP-4を阻害することにより、インスリン分泌を高め、血糖値を下げる。一方、アクトスは、チアゾリジンジオン骨格を有し、インスリン抵抗性を改善することによって、血糖値を下げる。
武田薬品では、DPP-4阻害剤とチアゾリジン系薬剤との合剤であるリオベル配合錠が、患者の服薬利便性を向上し、より良好な血糖コントロールの実現が期待できるとしている。
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