辞めた理由は、理念への不満がトップ――介護労働安定センター調査(2)

介護労働安定センターは、このほど「平成22年度 介護労働実態調査」結果として、「介護労働者の就業実態と就業意識調査」の結果を公表した。これは、51,090人を対象に、19,535人から回答を得たもの(回答率38.2%)。

まず、現在の仕事を選んだ理由を複数回答で聞いた結果、最も多かったのが、「働きがいのある仕事だと思ったから」(55.7%)。次いで、「今後もニーズが高まる仕事だから」(36.8%)、「資格・技能が活かせるから」(35.3%)、「人や社会の役に立ちたいから」(34.1%)の順。

現在の仕事の満足度については、「仕事の内容・やりがい」に関しては、52.8%が「満足」あるいは「やや満足」と概ね満足している一方で、「賃金」(17.4%)、「人事評価・処遇のありかた」(18.4%)、「教育訓練・能力開発のあり方」(18.3%)は「満足」と「やや満足」の合計がいずれも2割を下回る結果となっていた。

働く上での悩み、不安、不満などで多いのは、やはり「仕事内容のわりに賃金が低い」(46.6%)こと。ほか、下記事項が多く挙がった。
・人手が足りない:40.1%
・有給休暇が取りにくい:36.9%
・業務に対する社会的評価が低い:32.2%
・身体的負担が大きい(腰痛や体力に不安がある):31.1%

また、前職がある人のうち、介護関連の仕事だった人は36.5%で、介護以外の仕事についていた人のほうが61.1%と多かった。

前職で介護の仕事についていた人を対象に辞めた理由を尋ねたところ、「法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため」が24.5%で最も多かった。このほか多かったのが、「職場の人間関係に問題があったため(23.4%)、「収入が少なかったため」(20.3%)。

◎介護労働安定センター

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