花王株式会社が協賛する情報発信サイト「血めぐり研究会 supported by Kao」は、これから急増が懸念される「秋バテ」に関する情報を発表した。
「血めぐり研究会 supported by Kao」は、「現代女性のさまざまな身体の不調、美容の悩みは、冷え、そして血めぐり(血行)不良から引き起こされることが多い」という観点から、血めぐりを大切と思う医師や企業が集まって、血めぐりの改善に役立つ情報を発信している。
研究会が6月に20〜60代の女性900名を対象に調査を行ったところ、東日本大震災以降“ストレス”や“疲労感”を感じるようになった人が約4割もいることが分かった。この結果から、今年は、震災後ストレスや疲労の蓄積、過剰な暑さ対策による“内臓冷え”が血めぐりに悪影響を及ぼし、「秋バテ」になる人が増えることが懸念されるという。
「秋バテ」は、冷房などの冷えによる“だるい”、“疲労感が抜けない”、“食欲が無い”といった「夏バテ」が、秋になっても続く症状のことをいう。ここ数年、この「秋バテ」に悩む人が増えているこという。
これまでの「夏バテ」は、暑さによる“体力低下”や“”食欲不振”といった症状が主だった。しかし、最近の「夏バテ」は、冷房による室内外の気温と温度の急激な変化により自律神経の働きが乱れることや、冷房の効きすぎによる“夏冷え”で血めぐりが悪化することによる、“肩こり”や“全身のだるさ”などといったものに変化している。
“暑気あたり”などの「夏バテ」症状は、暑さがおさまれば回復したが、最近の「夏バテ」は暑さがおさまっても回復しない人や、秋になってから不調になる人が増えている。「秋バテ」になる3大要因は、「暑さによる疲労の蓄積」、「夏場の冷たい飲食物の摂取」、「冷房による“夏冷え”がおこす血めぐり不良」だといわれている。現代人は、外からの冷えで血めぐりを悪化させ自律神経の働きを乱し、また、内から冷えで血めぐりを悪くして胃腸機能を低下させている。
特に今年は、震災後のストレスによる血めぐり不良と、暑さをしのぐ冷たい食べ物の採り過ぎによる、内臓の血めぐり不良が重なることで、「秋バテ」になる人が増加し、元から「秋バテ」になりやすい人は、より症状が強く出てしまう可能性も懸念される。「秋バテ」を放置すると、風邪を引きやすくなるなど、不定愁訴をずっと抱えたままの状態になってしまう可能性もあるので、今のうちに対策をとることが重要だ。
では、これからでも間に合う、「秋バテ」対策をいくつか挙げてみよう。
・入浴時、湯船につかる回数をいつもより増やす・・・ぬるめの温度(38度くらい)でいつもより心持ち長い時間入る。
・マッサージなどをして身体をほぐす・・・自分でやっても、マッサージ店などに行ってもよい。ほぐすことはリラックスにもつながる。
・外気の急な冷え込みに注意する・・・残暑から秋にかけては、寒暖の差が激しくなる。外気が急に冷え込んできたら、じんわりと温まる蒸気が出るタイプの温熱シートなどを使って身体を冷やさないようにする。
気温が高めの時季は、入浴時は湯船に入る回数が少なくなりがちだが、意識して体を温め、ほぐす機会を増やすことが大切だ。今年は、日本人の多くがストレスや疲労感を抱えているので、例年と同じ生活習慣を続けるのではなく、少しだけ自分をいたわるような工夫をしてみよう。
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