キユーピーは9月1日より、家庭用高齢者食「やさしい献立」のうち、区分1・2(※)の合計20品について、参考小売価格を200円から180円へ引き下げると発表した。
同社が、かむ力・飲み込む力が弱まった方のために、初めて家庭用を視野に入れた高齢者食を発売したのは1998年。翌年には、家庭用の新ブランド「キユーピー やさしい献立」を立ち上げ、毎日の食事のバリエーションも考え、アイテムを充実させながら、今日に至っている。
当初8品でスタートした「やさしい献立」も、現在では49品を数えるまでになった。この間、販売店舗数の増加・通信販売の強化を図り、身近な場所で購入できる環境を整えつつ、経済的な負担も考え、毎日利用できるように価格の引き下げも行ってきた。
昨年には、区分1・2の全商品(20品)を、250円から200円へと引き下げた結果、物量・売上ともに伸張し、今年度の物量は前年比140%で着地する見込み。
こうした追い風を受け、この秋より一層のコストダウンを図り、区分1・2の全商品を200円から180円へ引き下げることで、毎日継続して使い続けられる商品を目指す。
なお、区分3・4に関しては価格を据え置き、これまでどおり120円(4品)・150円(16品)・180円(5品)の価格帯で展開する。
※日本介護食品協議会により制定された、ユニバーサルデザインフード(UDF)の区分。かむ力・飲み込む力に応じて、区分1「容易にかめる」、区分2「歯ぐきでつぶせる」、区分3「舌でつぶせる」、区分4「かまなくてよい」の4区分と、「とろみ調整」がある。
値下げする対象品の一例
【価格改定の対象20品目】
■区分1(7品)
鶏だんごの野菜煮込み
海老だんごのかきたま
煮込みハンバーグドミグラスソース仕立て
貝柱とマカロニのグラタン風
厚揚げと根菜の含め煮
肉だんごのオニオンスープ煮
たらつみれのみぞれ煮
■区分2(13 品)
おじや 親子丼風
おじや 鮭大根
おじや 牛すき焼き
おじや 鶏ごぼう
けんちん風うどん
鮭と野菜の炊き合わせ
すき焼き
貝柱のかきたまあんかけ
肉だんごと厚揚げの和風あんかけ
海老と貝柱のクリーム煮
肉じゃが
チキンライス風
パンプキングラタン風
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