千葉県船橋市の「ひだまりの家」は、6月1日にオープンしたばかりのグループホーム。船橋市は首都圏のベッドタウンとして発展してきた人口61万人を抱える大都市だが、「ひだまりの家」が建つ地域は周辺に緑の多い閑静な住宅地。昔ながらの「ご近所づきあい」が息づく地域で、住み慣れた地域で安心して暮らしたいと願う高齢者にとって、違和感なく暮らせる環境が整っている。
2階建ての建物は、1フロアごとにリビングを中心としたユニット配置(9人定員)がなされ、個室のレイアウトは自由。入所者はそれぞれお気に入りの家具などを持ち込み、慣れ親しんだ自宅の居室と同じ雰囲気のなかで過ごすことができる。
また、同グループホームでは、認知症ケアの一環として園芸療法を取り入れている。季節を感じながら数多くの花や野菜、果樹を育てている。「畑」と呼ぶにふさわしい広々とした庭へはリビングからスロープと伝っても降りられるため、足腰が弱くなっても作業に参加できるのがうれしい。
入所者はスタッフと一緒になって毎日植物に接し、手をかけ慈しむことで、植物もそれに応えて花を咲かせ、実をつける。そんな「成長の喜び」「収穫の喜び」を日々感じながら暮らす「ひだまりの家」では、誰もが穏やかな笑顔で、それぞれが出来ることを協力しあって行い、生活している。落ち着いた中にいつも笑顔が絶えない、明るく開放的な「わが家」で、入居されている方々は、やっと安住の地にめぐり合ったかのようだ。
【ホーム概要】
■名称:グループホームひだまりの家
■所在地:千葉県船橋市習志野台2-62-34
■建物概要:軽量鉄骨2階建、延床面積497.96平方メートル
■定員:1ユニット9人×2ユニット
■運営会社:有限会社アシスト
■協力医療機関:共立習志野台病院ほか
■連絡先:047-496-0005