東京都社会福祉協議会は、退院後に行き場を見つけづらい高齢者への支援のあり方についてまとめた『退院後、行き場を見つけづらい高齢者―医療と福祉をつなぐ新たなシステムの構築を目指して―』を、6月7日に発行した。
東京都社会福祉協議会では、平成22年度から「新3か年計画」をスタートさせ、特に社会的に広く取組みが求められている課題について、ネットワークを活用した対応に積極的に取り組んできた。
同計画による重点事業の一つとして、病院と地域の福祉機関との連携のさらなる強化を見据えて、「退院後、行き場を見つけづらい高齢者への支援の構築」に向けたプロジェクトを設置している。
本書は、このプロジェクトが取り組んだ実態調査の結果をまとめたもの。都内の病院、地域包括支援センター及び居宅介護支援事業所に対する実態調査とプロジェクトにおける検討をもとに、高齢者を支援する医療と福祉をつなぐ新たなシステムの構築について提案している。
■目次:
【第1章】 調査結果の概要
【第2章】 提言
提言1 地域包括ケアシステムにおける医療と福祉の連携による退院支援の確立
提言2 病院と地域をつなぐ新たな中間的な機能の確立
提言3 広域による退院支援機能の確立
提言4 大都市東京における退院後の行き場の確立
【資料編1】
病院向けアンケート集計結果
地域包括支援センター向けアンケート集計結果
居宅介護支援事業所向けアンケート集計結果
【資料編2】
病院向けヒアリング調査結果(個別ケース)
病院の相談担当者へのヒアリング記録
地域包括支援センター向けヒアリング調査結果 ほか
■書名:『退院後、行き場を見つけづらい高齢者―医療と福祉をつなぐ新たなシステムの構築を目指して―』
■定価:1,000円(税込)
■体裁: A4判・250頁
■発行:東京都社会福祉協議会