株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、突然の心停止に対処する非医療従事者向けAED(自動体外式除細動器)「ハートスタートFR3」の販売を6月16日より開始した。
突然の心停止の多くは心室細動という不整脈が原因とされ、心室細動に対する唯一の有効な治療法が除細動である。心肺蘇生法により延命効果が期待できるが、それだけでは心臓を正常な状態に戻すことは不可能で、倒れてから10分以内に除細動を行わないと、突然の心停止に陥った人を蘇生させることが非常に困難となってしまう。
「ハートスタートFR3」は、機能や使い勝手を向上することにより、救助者が傷病者に除細動の処置を開始するまでにかかる時間を大幅に短縮するよう工夫されている。
たとえば、キャリングケースを開けるだけで自動的に電源が入り、また除細動パッドがあらかじめ本体に接続されているため、速やかに救命処置に入ることが可能だ。
また、鮮明で高解像度のカラー液晶ディスプレイにより、騒音が大きい場所でも電気ショックのタイミングが判断しやすく、継続的な胸骨圧迫のリズムを指示するCPRメトロノームも搭載。さらに、バイリンガル機能により第二言語の設定も可能となっているなど、医療従事者以外の救助者が、突然の心停止に対処できるよう、様々な機能を備えている。