「歩行スピードに体調が関係」――歩き方と健康意識調査

健康食品や化粧品のマーケティングリサーチをしている株式会社ヒューマは、ヒューマグループの会員に対して、「歩き方と健康意識」のアンケート調査を行い、結果を発表した。

調査は1日当たりの歩いている時間、歩くスピード、歩く目的、理想の歩行時間、歩く事の健康意識などについて検証したもの。調査実施期間は平成23年2月10日から4月11日まで、男性610名、女性1,376人、合計1,986人に行った。そのうち、60代以上は215人で全体の10.8%だった。

調査結果は以下の通り。

まず、「1日当たり、どの位の時間を歩いているか」という質問に対して、最も多かった回答は「30分以内」で、全体の38.9%を占めた。2位の「1時間以下位」が25.8%で、1位と2位を合わせると、全体の6割を超える結果だった。

次に、「歩くスピードは周りの人と比べて早いか」という質問に対して、最も多かったのが「早いと思う、早いと言われたことがある」で全体の41.5%を占めた。また、「周りの人と同じ位だと思う」という回答も多く、38.6%だった。逆に「遅いと思う、遅いと言われたことがある」と回答した人は15.8%だった。

「歩くことが健康につながると思うか」という質問に対しては、「健康のためにより多く歩く方が良いと思っている」という回答が全体の76.4%を占め、多くの人が歩くことが健康に良いと思っていることが分かる。また、「普段の生活の歩く程度で十分だと思っている」という人も12.0%いた。

では、「自分の歩いている時間は、理想の歩行時間と比較してどう思うか」という質問には、「理想より大幅に少ない」という回答が38.0%、「理想より少ない」が37.6%と、合計で75.6%を占めた。前の質問と合わせてみると、76.4%の人が歩くことは健康に良いという認識を持ちながら、多くの人は実際の行動につながっていないことが分かる。

「歩数計を使っているか」という質問に対しては、44.2%の人が「持っていない」と回答した。歩数形を持っている人は合計で55.8%いたが、「過去使用していた(今は使っていない)」人が30.2%いるなど、持っていても活用していない人の合計は42.1%で、現在使っている人は13.7%という結果だった。

体調と歩行スピードの関係を調べてみると、さらに興味深い結果となった。「冷え症」の人のうち、「歩行が早いと思う」と答えた人は36.2%、逆に「遅いと思う」人が49.5%もいた。また、「便秘がち」な人は「早いと思う」人が22.3%だったのに対して、「遅い」人が34.5%となった。また、高齢者に多い症状として、「腰痛がある」人では「歩行が早いと思う」人が30.3%、「遅いと思う」人が34.5%、「良く眠れない」人では「早いと思う」人が21.1%、「遅いと思う」人が22.7%、「肩こりがひどい」人では37.3%の人が「早い」と回答、41.2%の人が「遅い」とかいう結果となった。全体的に、歩くスピードが遅い人の方に、体調の不良を訴える人が多い傾向にあることが分かる。年齢にもよることだが、「体調が悪いため、歩くスピードが遅くなる」ことも考えられる。

今回の調査は、「歩く」意識を高めるためにも、これからも続けることが望ましい。歩行と健康の関係はますます注目されていくにちがいない。

◎調査結果詳細

◎株式会社ヒューマ

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