田辺三菱製薬株式会社は、免疫抑制剤「アザニン錠50mg」(一般名:日本薬局方アザチオプリン錠)について、5月20日付で「治療抵抗性の下記リウマチ性疾患:全身性血管炎(顕微鏡的多発血管炎、ヴェゲナ肉芽腫症、結節性多発動脈炎、Churg−Strauss症候群、大動脈炎症候群等)、全身性エリテマトーデス(SLE)、多発性筋炎、皮膚筋炎、強皮症、混合性結合組織病、及び難治性リウマチ性疾患」の効能・効果の追加に係る承認事項一部変更承認を取得したと発表した。
本剤は、これまで「腎移植、肝移植、心移植、肺移植の臓器移植における拒絶反応の抑制」並びに「ステロイド依存性のクローン病の緩解導入及び緩解維持並びにステロイド依存性の潰瘍性大腸炎の緩解維持」の効能・効果で、1978年より30年以上の永きにわたり医療現場で使用されてきた薬剤。
厚生労働省のドラッグ・ラグ解消に向けた取り組みの中で、昨年10月、薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会において、全身性血管炎及び全身性エリテマトーデス(SLE)等に加え、その他の自己免疫疾患についても、医学的に公知であり、これらに係る効能・効果の追加に関して公知申請を行って差し支えないとの事前評価を受けた。
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