糖尿病に関連する国内外の情報をインターネット発信している「糖尿病ネットワーク」は、今年6月で15周年を迎える。海外在住の日本人を中心としたアクセスも約60カ国からコンスタントにあり、日本語の糖尿病総合情報サイトとして、広く世界で活用されている。
厚労省による1990年の調査では775万人、1997年には1,370万人となった日本の糖尿病患者・予備群は、2007年の調査では2,210万人にも膨れ上り、その数はさらに増加の一途をたどっている。
糖尿病はそのほとんどが豊かな生活習慣から生まれた現代病。糖尿病になったら、一生に亘る自己管理による治療が必要となる。その基本は食事と運動療法で、医療スタッフは患者の生活(あるいは人生)全体の指導にまで踏み込み、患者は、生活全体を自分自身でコントロール(管理)していかなくてはならない。
糖尿病とともによりよく生きるためには、常に新しい情報を取り入れ、学び続けることが大切。同ネットワークは、そのための情報やアイディアを、今後も積極的に提供していく。
●糖尿病ネットワークの特徴
・15年間に及ぶ情報蓄積をひも解き、過去から現在までの糖尿病情報を閲覧できる。
・「調査・統計コーナー」は、主要調査の経年変化がわかる。
・関連するテーマを取り上げた「連載(16本)」や関連テーマを1カ所にまとめた「情報ファイル(7種)」で、専門的な知識をわかりやすく学べる。
・糖尿病患者と医療スタッフに尋ねた「糖尿病ネットワーク・アンケート」の調査結果を公開(現在進行中のものを含め34テーマ)。
・全国で開催される糖尿病関連を集めた「イベント・学会情報」。
・患者や医療スタッフの交流の場「談話室」。
・糖尿病に関連する本の紹介。
●充実のメルマガ!
糖尿病ネットワークのメールマガジン(登録者:糖尿病患者さん向け11,000名・医療スタッフ向け8,500名)へ登録すると、最新ニュースや更新情報をはじめ、定期的に実施しているアンケート調査や、プレゼント募集などの参加型企画など、盛りだくさんの情報を月2回配信。
●携帯版・糖尿病ネットワーク
外出先でちょっと調べたい時、空き時間に勉強したい時に便利な、携帯版の糖尿病ネットワーク。最新ニュースのほか、1,000項目のQ&Aを紹介する「糖尿病Q&A1,000」、「数字で見る糖尿病」、「糖尿病用語辞典」、「糖尿病の検査値」、「食品のカロリー」などなど、盛りだくさんのコンテンツ。月2回、糖尿病患者さん向け・医療スタッフ向け、2種類のメールマガジンを配信している。
●糖尿病に関連するさまざまな活動を支援
今年で10回目となる“糖尿病で「合併症になら連」阿波踊りの会”では、糖尿病患者さんと医療スタッフで阿波踊りの“連”を組み、本場徳島で、糖尿病の合併症撲滅を掲げ、今夏も市内演舞場で実施(参加者募集中・7月下旬〆切)。また、“エンジョイツアークラブ”は、糖尿病患者さんでツアーを組み、海外旅行等での交流を楽しんでいます。その他、多くの専門団体と連携。
●日本医療健康・情報研究所の情報ネットワーク
糖尿病ネットワークをはじめ、約30種の生活習慣病に関連するサイトを運営。情報配信システムを活用して、医療従事者や患者など、医療・健康情報に関心の高い対象者へ向け、効率的、効果的な情報提供を行っている。
■関連記事
・糖尿病におけるインスリン分泌低下のメカニズムを発見
・携帯電話で糖尿病の自己管理をサポート――富士通、アークレイ