武田薬品工業株式会社は、6月6日、「アクトス」(一般名:ピオグリタゾン塩酸塩)とスルホニルウレア系薬剤(以下「SU剤」、一般名:グリメピリド)の合剤である2型糖尿病治療剤「ソニアス配合錠」を発売したと発表した。
ソニアス配合錠は、1日1回の経口投与製剤で、1錠あたりピオグリタゾン15mg/グリメピリド1mgを含有する「ソニアス配合錠LD」と、ピオグリタゾン30mg/グリメピリド3mgを含有する「ソニアス配合錠HD」の二種類の製剤がある。
アクトスは、同社が世界に先駆けて発見したチアゾリジンジオン骨格を有する2型糖尿病治療剤で、2型糖尿病に特徴的な病態であるインスリン抵抗性を改善する薬剤である。一方、SU剤は主に膵臓のベータ細胞を刺激してインスリンの分泌を促進する薬剤である。作用機序の異なる両剤の合剤は、2型糖尿病患者の服薬利便性を高め、飲み忘れを防ぐことで、より良好な血糖コントロールを実現することが期待される。
【概要】
■販売名:「ソニアス配合錠LD」(ピオグリタゾン塩酸塩15mg/グリメピリド1mg)
「ソニアス配合錠HD」(ピオグリタゾン塩酸塩30mg/グリメピリド3mg)
■一般名:ピオグリタゾン塩酸塩/グリメピリド
■用法・用量: 通常、成人には1日1回1錠(ピオグリタゾン塩酸塩/グリメピリドとして15mg/1mg又は30mg/3mg)を朝食前又は朝食後に経口投与する。
■効能・効果:2型糖尿病
※ただし、ピオグリタゾン塩酸塩およびスルホニルウレア系薬剤の併用による治療が適切と判断される場合に限る。
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