介護の専門家に相談できる

発売延期していたアルツハイマー治療剤「メマリー錠」、ついに発売

第一三共株式会社は、6月8日より、NMDA受容体拮抗アルツハイマー型認知症治療剤「メマリー錠5mg、10mg、20mg」（一般名：メマンチン塩酸塩、製造販売承認取得日：2011年1月21日、薬価基準収載日：2011年3月11日、以下、「メマリー錠」）を発売開始したことを発表した。同製品は、東日本大震災の影響で発売を延期していた。

メマリー錠は、ドイツのメルツ　ファーマシューティカルズにより創製された世界で唯一のNMDA受容体拮抗作用を有するアルツハイマー型認知症治療剤で、現在国内で使用されているコリンエステラーゼ阻害剤とは体へ作用する仕組みが異なる。

メマリー錠は、2002年に欧州医薬品庁（EMA）、２００３年に米国食品医薬品局（FDA）より承認され、中等度から高度アルツハイマー型認知症の標準的治療薬の一つとして、世界70カ国で使用されている。メマリーの販売開始によって、アルツハイマー型認知症治療における薬物治療の幅が広がる。

【製品概要】
■販売名：メマリー錠5mg、10mg、20mg

■一般名（ＪＡＮ）：メマンチン塩酸塩

■薬価：メマリー錠　5mg：１錠　　133.90円
　　　　　メマリー錠　10mg：１錠　239.20円
　　　　　メマリー錠　20mg：１錠　427.50円【2011年3月11日付　告示】

■効能・効果：中等度及び高度アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制

■用法・用量：通常、成人にはメマンチン塩酸塩として１日１回５ｍｇから開始し、１週間に５ｍｇずつ増量し、維持量として１日１回２０ｍｇを経口投与する。

■製造販売承認日：2011年1月21日

■提携：メルツ　ファーマシューティカルズ

◎第一三共株式会社

■関連記事：
・アルツハイマー型認知症治療薬「メマリー錠」販売承認取得
・アルツハイマー新薬 メマリー、レミニール 保険適用、決定！――厚労省
・アルツハイマー治療剤「メマリー錠」の発売を延期――第一三共