富士通株式会社と、臨床検査システムを開発・販売するアークレイ株式会社は、携帯電話と血糖測定器を連携させた糖尿病患者向け支援サービス「からだライフ 糖尿病サポート」の共同開発を行うことを発表した。
同サービスは、富士通から提供する。これまで、糖尿病の自己管理は手書きで行われていたが、同サービスでは携帯電話を活用し、自動的に血糖値の記録ができるなど、糖尿病療養には欠かせない自己管理をより簡単に行えるようになる。
2011年6月末からの提供開始を予定。
また、富士通は、同サービスの提供にあわせて、パソコンと携帯電話を活用した健康増進サービス「深体創工房(しんたいそうこうぼう)」の名称を、「からだライフ」に変更。疾病予防・健康増進から疾病支援まで、あらゆる健康ニーズに応える健康サービスの提供をめざす。
生活習慣病である糖尿病の患者数は、国内で約890万人(厚生労働省の平成19年度国民健康・栄養調査「糖尿病が強く疑われる人」より。糖尿病予備群まで含めると約2,210万人)にのぼり、今後も増加することが予測されている。特に60歳以上では、6人に1人が糖尿病と言われている。
また、糖尿病の初期は自覚症状がほとんどないものの、進行すると、脳梗塞や狭心症、足の神経障害、網膜症、腎症など、合併症を起こすリスクが高く、生活の質に大きく影響を及ぼす。
そうしたなか、糖尿病への意識は年々高まっており、すでに糖尿病と診断された患者のケアだけでなく、糖尿病予備群へのケアも重要視されてきている。
【からだライフ 糖尿病サポートの特徴】
○携帯電話との連携で容易な血糖値管理を実施
携帯電話と血糖測定器を専用ケーブルでつなぐだけで、血糖測定器で測定した血糖値データを自動で携帯電話に記録。
また、携帯電話に内蔵している歩数計の数値も自動で記録し、食事、体重・血圧、通院記録なども携帯電話で管理ができる。
○日々の振り返りをサポート
携帯電話だけでなくパソコン画面でも、日々の生活改善の推移を確認可能。また、記録された血糖値の推移やインスリンの投薬状況は、PDF形式で印刷できるので、日々の振り返りに活用できる。
○日々の管理に家族も参加
血糖値の測定結果や生活状況を指定先(家族など)にメールで送ることもでき、日々の管理に家族も参加することが可能。
【サービス利用料金、提供時期】
○サービス名称 :からだライフ 糖尿病サポート
○利用料金 :月額525円(予定)※9月末まで無料キャンペーンを予定
○サービス提供時期:2011年6月末(予定)
◎からだライフ紹介ページ
◎富士通株式会社
◎アークレイ株式会社
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