ノバルティス ファーマ株式会社は、4月22 日、アルツハイマー型認知症治療剤「イクセロンパッチ4.5mg、9mg、13.5mg、18mg」(一般名:リバスチグミン)の製造販売承認を取得したと発表した。同剤は貼付タイプのアルツハイマー型認知症治療剤で、軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制に適応する。
「イクセロンパッチ」は、アセチルコリンエステラーゼとブチリルコリンエステラーゼの2つの酵素を阻害するコリンエステラーゼ阻害薬として、国内の臨床試験において認知機能の悪化を抑制する効果が示された。また、この試験で副次評価であったADL障害度の項目でも有効性が示されている。
「イクセロンパッチ」は、1日1回、皮膚(背部、上腕部、胸部のいずれか)に貼る経皮吸収型製剤のため、投与が簡便かつ服薬状況が目で見て確認できるため、介護者の服薬管理や服薬介助の負担軽減が期待できる。さらに、皮膚を通して薬剤が徐々に吸収されることで血中濃度の急激な上昇が抑えられ、消化器症状(主に悪心、嘔吐)も軽減される。
【製品概要】
■製品名:
イクセロンパッチ4.5mg
イクセロンパッチ9mg
イクセロンパッチ13.5mg
イクセロンパッチ18mg
■一般名:リバスチグミン(Rivastigmine)
■効能・効果:軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制
■用法・用量:通常、成人にはリバスチグミンとして1日1回4.5mgから開始し、原則として4週毎に4.5mgずつ増量し、維持量として1日1回18mgを貼付する。本剤は、背部、上腕部、胸部のいずれかの正常で健康な皮膚に貼付し、24時間毎に貼り替える。
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