ユニ・チャーム(株)は、 花粉症が気になる季節に備えて全国の消費者を対象に「花粉症対策商品に関する意識調査」を行い、2月24日に結果を発表した。
今年の花粉飛散量は、昨年の5倍と見込まれており、大量飛散の年と言われた2005年と同等かそれ以上となる可能性がある。花粉症患者は国民の5人に1人、自覚症状のある人も含めると国民の4割を占め、“日本の国民病”とも言われている。
同社は今回、花粉症対策商品として何を有効と考えているのか、またその選択基準を明らかにすることで、花粉の飛散する季節を少しでも快適に過ごすためのヒントとなればと、結果を発表した。
調査結果より、以下のことがわかった。
1)花粉症対策として主に使用する商品として「マスク」を挙げる方が最も多い(79.2%)。また、「めがね・サングラス」(35.4%)や「空気清浄機」(34.4%)など、花粉を侵入させないための商品で対策をとる方が多い。
2)花粉症が重いと感じている方がマスクを選択する際に商品の品質を重視する割合は、マスク使用者全体の割合と比べて約2.4倍と高かった。
3)立体型マスクは、「花粉が中に入らない」(59.3%)、「顔にフィットする」(40.7%)という機能と、「息苦しくない」(37%)、「つけ心地がよい」(25.9%)という使用感で評価されていることがわかった。
4)受験などの大切な日には、約90%がマスクを携帯させたい・携帯したいと回答した。
今回の調査により、マスクは花粉症対策商品として重視されており、花粉症が重度であると感じている方ほど高い機能のマスクを選択する傾向にあることが分かった。国民の5人に1人が花粉症で、自覚症状のある人も含めると潜在的には4割に上ると考えられ、安価で入手しやすく、デザインや機能性が進化したマスクは、多くの人とって必需品となりつつようだ。